断裁するより値引き

中古業との境目はどこなのだろうと思った。

再販契約で定価販売を義務づける出版業界で、「売れ残った本」をインターネット上で値引き販売しようという試みが、12日から本格的に始まる。これまでの絶版本や期間限定の割引販売から一歩進め、小学館集英社講談社文芸春秋などの大手出版社が、絶版の一歩手前の「在庫僅少(きんしょう)本」を提供し、半額で通年販売する。出版不況で書籍の4割が読者の手に届かず返品されるなか、価格を拘束しない「第2の市場」を創設して本の復活をはかるのが狙いだ。
「売れ残った本」半額に 出版社17社、ネットで本格販売

「断裁するぐらいなら値引きしてでも読者に届けよう」という発想は分かりますが、断裁されるよな本を、いまさら読むほど人は暇じゃないと思いますがね。



ということで、さっそく「ブックハウス神保町」を訪問。

あまり興味をそそられそうにない本が並んでいます。


ちなみに、オススメ本で出てきた「戦国武将に学ぶ風格の研究」が、定価860円のところ、440円。安い。
でも、アマゾンをのぞいてみると、ユーズドで77円……これって……。


どちらにしても、本の未来はなかなか暗いですね。
大量に出版するより、少なく出版して手堅く売る、という方法を、真剣に考えなければならないのでしょう。